YMCAいずみ保育園 きずなの日(宮城県)のご報告
いずみ保育園では8年前の東日本大震災をきっかけに、毎月11日を「きずなの日」として岩手県・宮城県・福島県・熊本県の郷土料理を提供しています。
今でも大変な思いをしている人がたくさんいることを、震災を知らない子どもたちが知り、考える機会となれば良いなと思います。
4月11日に宮城県の郷土料理をみんなで食べました。
☆お昼☆
・鶏肉の梅みそかけ:宮城県大河原町は歴史のある梅の里として知られています。味噌、梅、砂糖、酒を煮詰めた梅みそを、焼いた鶏肉の上にのせて食べました。
・こくず(こくじ):昔、農民が残り物の野菜を使って作ったといわれる煮物料理で、節約して国の安泰を図る意味の「国治(こくじ)」と呼ばれるようになり、それがなまってこくずとも呼ばれています。
・おぼろ汁:しょうがのきいたトロミのある汁物です。江戸末期、上方の層の伝授とされる涌谷町独特のおぼろ豆腐を用いた精進料理の一つです。
☆おやつ☆
・雁月(がんづき):すこし酢のきいた蒸しパンのようなおやつで、表面の黒ゴマを水鳥の雁と見立て名づけられました。
梅みそかけは、さっぱりとした甘酸っぱい味が子どもたちに好評で、たくさんおかわりをしている姿がみられました。
おぼろ汁は、汁椀によそった上から刻みのりをかけました。子どもたちは
「おつゆにのりをかけるの?」と不思議そうに見ていました。
豆腐と、ねぎ、刻みのりのシンプルな汁物ですが、何度もおかわりをしている子もいました。
おやつの雁月は、いつもの蒸しパンと違い、黒糖と酢と重曹の独特な風味がしますが
ふわふわな食感のきずなの日の定番おやつです。
郷土料理を食べるきずなの日を通して、子どもたちに地震のあった場所、大変な思いをしている人たちがいることを伝えていきたいと思います。
(YMCAいずみ保育園 栄養士 須貝玲美)