YMCAいずみ保育園 きずなの日(福島県)のご報告
いずみ保育園では、7年前の東日本大震災をきっかけに毎月11日を「きずなの日」として、岩手県・宮城県・福島県・熊本県の郷土料理を提供しています。
今でも大変な思いをしている方々のことを思い、考える機会をつくりたいと思います。
1月のメニューは福島県の郷土料理でした。
・ごはん
・すまし汁
・ざくざく煮
・じゅうねんみその和え物
・フルーツ
☆ざくざく煮:野菜をざくざく切ることからざくざく煮と呼ばれています。鮭とたくさんの野菜が入り、お出汁と醤油で味付けしました。
☆じゅうねんみその和え物:「じゅうねん」とは「エゴマ」の別名です。食べると10年長生きすると言われています。
エゴマの種子をすり鉢ですり、そこの味噌、砂糖、醤油を加えさらにすり合わせて作ります。
「ざくざく煮」は野菜と鮭からうま味が出て、お出汁と醤油のシンプルな味付けでもとても美味しかったです。
エゴマを使ったごま和えはいつもよりも少し苦みがあり、子どもたちは
「これいつもと違う味がする。」
「このツブツブ何~~~?」
と、新しい食材に興味を示していました。
おやつは牛乳としんごろうです。
☆しんごろう:半つきにしたお米に味噌をのせて焼きました。しんごろうとは人の名前です。貧しいために神様のお供えに使う餅米が家になかったしんごろうはうるち米を固めに炊いて半つきにし、味噌をぬって囲炉裏で焼き、餅の代わりに供えました。これが周りの村人の間で美味しいと評判になり、しんごろうと名付けられたそうです。
五平餅として何度か給食の献立に登場しています。
味噌と砂糖の甘辛い味噌が子どもたちに大人気でした。
今後も新しい食材や味付けに触れる機会を増やしていけたらよいなぁと思います。
(YMCAいずみ保育園 栄養士 中丸恵梨奈)